空や木や光がそそがれる ドリップコーヒーのように こころにポタポタ落ちていく

結露は社会の温度差を嘆く涙

冬になるとよく発生するのが
結露です
 
ガラス面にできる結露は、
ガラスの涙のよう
 
家の外気温と室内温の温度差が
結露を生じさせるのです
 
厳しい極寒の冬が吹きすさぶ外気
 
暖かな暖炉に楽しげなお茶の時間
 
その狭間で板ばさみになっているのがガラス
 
寒さに向かって「わかった、わかった」となだめ、
暖かさに向かって「そんなに喜ぶもんじゃない」とたしなめ、
いつも仲介役に徹するのがガラスの役回りです
 
その温度差があればあるほど、涙が流れてしまうのです

 

社会の断層に位置する人が
いつもつらい役回りをさせられます
 
上司は休日出勤など当たり前だといい、
家族は休みの日くらいどこか遊びに連れて行ってくれとわめき、
お父さんはその激しい温度差に「どちらにもわかってもらえない」と嘆くのです
 
人間関係の温度差は、
それが激しければ激しいほど涙が出るのです
 
板ばさみという現象です

 

寒い冬に起きやすい結露の効果的な対策は
二重ガラス
 
ガラス一枚では遮れなかった温度差も、
二枚で対処すれば快適です
 
寒い外気は外気のままで、
暖かな部屋もそのままで、
両立できるのがうれしいのです
 
そのつなぎ役となっているのが、
二重ガラスの間に挟まっている空気の層
 
その隙間が厚ければ厚いほど、
両者を隔てやすいのです



人間関係という温度差も、
誰かと二人で対処すればしのぎやすいのです
 
一人で職場と家庭の両方に対処しようとすれば
どうしても感情的に限界があるもの
 
そこで夫婦という二重ガラスが
役に立つのです
 
自分は上司とうまく対処し、
妻は家族を面倒みる
 
役割分担をするとそのつらさが軽減します
 
職場は職場の真剣な空気のままで、
家庭は家庭の暖かい空気のままで
両立できるのです



二重ガラスはペアガラス
 
社会の温度差を遮る夫婦の力は絶大なのです

黄昏に思う感慨と順応

付き合っている彼と待ち合わせ場所で顔を合わせた途端、
「あ、この人、もう別れようとしてる……」
と直感したことがありますか

久しぶりに帰省して親の顔を見ると、
「生気がなくて死んだような顔つきだな」
と感じたことがあるでしょうか



人の気持ちやからだは
だんだん、だんだんと下降していきます
電源を切るようなパチッ!一瞬にして断ち切るということは
自然にはありません
事故死などではいきなり存在が消えてしまうので、
残された人は受け止めるのに相当時間がかかります
普通は徐々に変化していくため
予期しながら次の展開に備えていくことができるのです



太陽の日の出や日没は
じわじわと予期させながら起こります
条件が整えば、朝焼けや夕焼けで空が真っ赤になります
「さあ、これから輝かしい一日が始まりますよ」
「さあ、楽しかった一日もこれで閉じますよ」
切り替わりを祝うがごとく
真っ赤に、オレンジ色に空が染められていくのです

室内の電灯などは味気ないものです
パチッ!真っ暗です
予期も何もあったものではありません

春から半年あまり繁茂した樹々の葉が、
落ちる前に赤く、黄色く色づきます
じわじわと
これから寒く厳しい冬が始まることを予期させるように
切り替わりを祝うがごとく真っ赤に色づくのです



人間関係も
「あれ、この人態度が変わった」
そう思っていると別れを切り出されます

からだの老化も
「あれ、これまでのように元気ハツラツでなくなってるな」
そう思ってると調子が下降していきます



悲しいけれど予期できるので
しみじみ気持ちを味わいながら変化に順応していかれるのですね

涙とグチで元気回復

目の前の女の子が突然大粒の涙をポロポロこぼし始めたら、
「ちょっと……泣くなよ……困ったな」
とあわてるかもしれません
つらい時にも涙を見せずグッとガマンするのが強い人間だと、
自分の涙を必死でこらえることもあるでしょう
涙って何?
泣くのは悪いことなの?
そう改めて考えると不思議なのが涙です

涙と人の気持ちには深い関わりがあります
悲しい
嬉しい
ホッとした
ガマンできない
そういった感情が涙となって溢れてきます

もちろん、目に入ったゴミを流し出すために出てくる涙もあります
あくびと共に出る涙もあります
そういった涙はどちらかというと器質的な意味合いが深く、
清掃したり水分を保ったりと眼球を保護する目的で出てきます

ところが、
悲しい、嬉しいといった感情から発生する涙にも、
実は器質的な意味があるといわれています

付き合っている恋人から突然別れを告げられ失恋したり、
夜中、通りを歩いていた時に誰かに追われているように感じて緊張したり、
長年の夢がかなって合格したり、
良くも悪くも強い感情を感じると体はストレスを感じます

そうすると、脳内の副腎皮質というところでコルチゾールと呼ばれるホルモンが作られ、
血圧や血糖値を上げたり心臓を強く心拍させたりするのです

でも、そのコルチゾールが多過ぎると記憶力低下や脳細胞の破壊が起きてしまいます
そうならないように、からだは涙を流してコルチゾールを一緒に流すのです
嬉しい!悲しい!腹が立つ!
そんな感情が高ぶったあとに涙がでるのは、
そしてワンワン泣いた後にやけに気持ちがすっきりするのは
からだの中のストレス物質がなくなるためといえます
そう考えると、泣くのはいいことなんですね
だから目の前の人がワンワン泣いているなら、
泣きたいだけ泣かせてあげたいですね



グチを聞くのはあまり楽しいことではありません
「相談だったら乗ってやるけど、グチは聞かないぞ」
なんていわれることもあります
「グチをいうのは弱い人間だ」
とすべてを飲み込んで語らない人もいます

ところが、グチを話しているうちに気持ちがさっぱりしてくることがあるのです
グチっているうちに、解決策が見えてきた
同じように苦しい人と連携できるようになった
自分の考え方や努力が間違っていないとわかり、自信が持てた
こんな自分のグチを親身になって聞いてくれる人がいて感動した
そんな建設的な効果もグチにはあるのです

涙がストレス物質を流し去るように
グチを語ることで肩の重荷を下ろせることもあります
ですから友達が暗い顔をしていたら、
ただ親身になってグチの聞き役になってあげ、
そして聞いたことを触れ回らないであげましょう
それが元気を取り戻す秘訣なんですね



ただ、人を思い通りに操ろうとして流す涙や、
仕返しのために流す涙がうつくしくないように、
人の評判を傷つけようと語るグチや、
同情を引いて自分に有利に動かそうとするグチだったら、
聞かないほうがマシでしょう
プロフィール

woonotch web works

woonotch web works:
ウェブライターとして執筆中。情報サイト、コラム、日記風ライティング、小説風ライティング。実績をWebサイトに掲載。

写真を撮り、
画像を眺め、
ことばをつづり、
また写真を撮る
 * 
影響しあうけど、
支配しない
 * 
そんなバランスを
大切に考えています

*** *** ***

ドリップコーヒーは
ポタ、ポタ、と
ちょっとづつ、
ちょっとづつ
落ちていきます

見たり、
聞いたり、
気づいたりしたものも、
ちょっとづつ、
ちょっとづつ、
心に落ちていきます

そのゆっくり速度を
大切に、
もどかしく思わない

そうすれば、
足を地に着けて、
着実に進んで
ゆけるような
気がしています

*** *** ***

空を見る、
写真を撮る、
ことばをつづる

わたしにとって、
あせらない、
ゆっくり進むための
メトロノーム

夕日が沈んでゆく
速度を
感じられるようなテンポで

生きていきたいと
思います
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